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すっぽんのオスメスや一般的な亀との違いはどうやって見分けるの?

すっぽんと亀、すっぽんのオスとメスに違いはあるの?

明治時代以降、すっぽんの養殖がさかんになり、現在市販されているすっぽんのほとんどが養殖ものです。しかし、明治時代以前は天然のすっぽんを川で捕獲して食べていました。

そこで気になるのが、すっぽんとそれ以外の亀の見分け方です。甲羅を背負って4つ足で歩くそのフォルムはすっぽんも亀も同じですが、捕獲してちゃんとすっぽんだとわかってから調理したはずですよね。では、すっぽんとそのほかの亀はいったいどのようにして見分けるのでしょうか。

また、卵をもっている可能性があるメスとそうでないオスを見分ける方法はあるのでしょうか。今回は、そんなすっぽんの見分け方に迫ります。

すっぽんと亀の見分け方

すっぽんは、亀の一種です。しかし、すっぽんとほかの亀の間にはいくつかの違いがあります。では、どの部分を見ればすっぽんと亀を見分けることができるのでしょうか。

甲羅の柔らかさをチェック!

一般的な亀の甲羅

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すっぽんと亀を見分けるときに、最もわかりやすいのが甲羅です。
一般的な亀は、危険が迫ると甲羅の中に隠れて身を守ります。そのため、甲羅はとても硬くなっています。実は亀の甲羅は、背骨と肋骨が変化した骨甲板でできています。骨が変化してできていると聞くと、硬いのも納得ですよね。

骨甲板は、もともと骨なのでこれだけでも十分硬いのですが、さらにその上に鱗板がついています。鱗板とは、人間でいうと爪のようなもので、六角形の形をしています。亀の甲羅には、六角形の模様がありますよね。あれが鱗板です。亀の甲羅は、骨甲板と鱗板でできた二重装甲の鎧のようなものなのです。

すっぽんの甲羅

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一般的な亀の甲羅がとても硬いのに対して、すっぽんの甲羅は柔らかいのが特徴です。
すっぽんの甲羅は、ゴムのようにブニブニとした弾力のある触感になっています。すっぽんの甲羅にも、亀の甲羅のように骨甲板はあるのですが、一般的な亀よりも小さく平坦です。この骨甲板を、弾力のある皮膚が覆っています。そのため、一般的な亀の甲羅にあるような六角形の鱗板はなく、つるりとなめらかです。
この甲羅周りにある皮膚の部分は、エンペラといいます。エンペラにはコラーゲンがたっぷりと含まれていて、鍋に入れて煮込むとプルプルの食感になるため食材として人気がある部分でもあります。

すっぽんは、普段川の底で岩陰に隠れて暮らしています。すっぽんの柔らかい甲羅は、狭い岩と岩の間に隠れるために最適です。また、一般的な亀に比べ、甲羅が軽いのですばやく動くこともできます。

しかし、柔らかい甲羅には外敵に襲われると体を守るすべがないというデメリットもあります。そのため、すっぽんは少し物音がしただけでもすぐに川底に潜ってしまうような、とても臆病な性格をしています。また、甲羅で体を守ることができない分、激しく攻撃をしかけてくることもあります。「すっぽんはくらいついたら離さない」とよく言われますが、その言葉どおり強い顎を持っているため、噛み付いたらなかなか離してくれません。万一すっぽんに噛みつかれたら、無理やり引き離そうとしてはいけません。外敵に襲われていると判断して、ますます強くくらいついてしまいます。水の中にそっとつけると安心して離してくれるそうなので、調理前に噛みつかれた場合はあわてず水をためた桶などを用意してくださいね。

最後に、すっぽんと一般的な亀の甲羅の違いをまとめてみましょう。

<すっぽんと一般的な亀の甲羅の違い>

・一般的な亀の甲羅:固い
・すっぽんの甲羅:柔らかい

一般的な亀の甲羅は固く、すっぽんの甲羅は柔らかいという違いがあります。すっぽんの甲羅は皮膚で覆われていてつるりとなめらかです。皮膚が首から甲羅の上までつながっていて見た目にもわかりやすいため、すっぽんと一般的な亀を見分けるときはまず甲羅をチェックしてみましょう。

顔を見比べてみよう

すっぽんと一般的な亀の違いは、顔にもあります。すっぽんの鼻は、一般的な亀と比較すると豚のように長く突き出ているのです。

一般的な亀が主に陸上で生活しているのに対し、すっぽんは一日のほとんどを水中で過ごしています。とはいえ、すっぽんにも空気は必要です。空気が必要になると、すっぽんは首を長く伸ばして水面に顔を出します。このとき、鼻が長く付き出ていることで水面から顔をたくさん出さなくても空気を吸うことができるのです。

顔をたくさん出してしまうと、外敵から見つかりやすくなってしまいます。すっぽんの甲羅は柔らかく外敵に狙われるとひとたまりもないため、自分の身を守るために鼻が変化していったのかもしれませんね。
ちなみに、このすっぽんの長くて上向きの鼻は、機能的なだけでなく「豚の鼻のようで愛嬌がある」という人も多いようですよ。

肌にうろこはある?

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一般的な亀の肌には、ぼこぼことした鱗がついています。これに対し、すっぽんの肌はつるつるでなめらかです。すっぽんは、甲羅や体全体を覆うこの皮膚の部分にたっぷりとコラーゲンを含んでいます。

指の数が違うというのは嘘?

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よくネット上で一般的な亀よりも指が少ないという話を見かけますが、実はすっぽんも亀も指の本数は同じです。骨格標本の写真を見るとよくわかりますが、すっぽんにも5本の指がしっかりとついています。すっぽんの指が少なく見えるのは、すっぽんの指のうち2本は爪がなかったりとても小さかったりすることに加え、皮膚や水かきに指が埋もれているからでしょう。確かに見た目の上では指は少なく見えますが、指よりも甲羅や顔、肌など確実でわかりやすい部分で見分けるのがおすすめです。

それでは最後に、すっぽんと一般的な亀の見分け方をまとめてみましょう。

<すっぽんと一般的な亀の見分け方>
すっぽん 一般的な亀
甲羅 柔らかい 硬い
鼻が豚のよう 顔は比較的平面
鱗はなくすべすべ 鱗がある

一見してすっぽんと一般的な亀を見分けることができるのは、顔や甲羅でしょう。顔や甲羅は、遠目からでも見てわかるものなのでまずはここをチェックするのがおすすめです。近くで見ることができるなら、ぜひ肌もチェックしてみてくださいね。

すっぽんの性別の見分け方

すっぽんは、性別によって身の味が特別変わるということはありません。しかし、オスとメスで少しだけ異なる部分があります。それは、血の量と卵です。メスはお腹に卵を持っていることがあります。卵と言ってもまだ殻がない状態の卵です。このすっぽんの卵は、刺し身などで食べられることが多く、すっぽんの中でも濃厚な味で美味しいと好評です。反対に、オスは血の量が多いと言われています。すっぽんの生き血は、滋養強壮に効果的だと言われていてお酒などで割る飲み方が有名です。

選べるのであれば、卵を食べたい人はメスを、生き血をたくさん飲みたい人はオスを選びたいですよね。そこで次は、すっぽんの性別の見分け方を紹介します。

■甲羅の違い

すっぽんの性別を見分けたい人は、甲羅をチェックしてみましょう。甲羅が丸く盛り上がっているのがメス、甲羅がやや平坦で薄いのがオスです。ただし、これはオスとメスを並べて比較しないとわかりにくいもので、普段すっぽんを見ることがないと見分けるのはなかなか難しいかもしれません。

■しっぽの違い

すっぽんの性別を見分ける一番の方法が、しっぽです。
すっぽんを伏せた状態で置くと、しっぽが出ているものと出ていないものにわけられます。しっぽが出ているものがオス、しっぽが出ていないものがメスです。裏返すとさらによくわかるのですが、オスのほうがしっぽが長く、メスのしっぽは甲羅からはみ出るか出ないかくらいのものなのです。これはとてもわかりやすい見分け方で、初めてすっぽんを見る人でも見分けることができます。そのため、すっぽんの性別を見分けたいときはまずしっぽをチェックするようにしましょう。

すっぽんをじっくり観察してみよう!

すっぽんの特徴を知っていれば、一般的な亀とすっぽん、すっぽんのオスとメスを見分けることができます。すっぽんを手に入れたら、一度甲羅や顔、しっぽなどをじっくり観察してみましょう。そうすることで、一般的な亀との違いや、性別の違いがわかるようになってきますよ。

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