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すっぽんの旬はいつ?

いつでもどこでも好きな食べ物が食べられるようになった現代ですが、それでも野菜や魚には旬があります。旬は、食材を最も美味しく食べることができる時期です。
例えば、ふぐやあんこうは冬が旬です。この2つの食材は、最も美味しいこの時期に鍋にして食べられることが多くなっています。
旬の時期は、美味しいだけでなく一番栄養価が高いため、旬の食べ物を食べると体にいいと言われています。

しかし、最近は養殖やハウス栽培など人工的に温度を調整して、季節に関係なく食べ物を出荷できるようになりました。
例えば、うなぎはもともと天然物は秋から冬にかけてが旬の季節なのですが、現代では夏の土用の丑の日に多く食べられます。

すっぽんも、現代ではいつでも食べることができます。しかし、もともとの旬の季節というものはあるはずです。では、すっぽんの旬の季節とは、一体いつ頃なのでしょうか。

すっぽんの旬

すっぽんの旬は、9月~10月頃とされています。

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すっぽんは、気温が下がると冬眠するという性質を持っています。7月頃から餌を盛んに食べ始め、8月、9月と体にしっかりと脂肪を蓄えていきます。
そして、気温が下がり始める10月頃になると徐々に餌を食べる量が少なくなっていきます。冬眠の時に必要な脂肪は、8月、9月にしっかりと蓄え、冬眠中にお腹の中に残った餌や糞が腐って病気にならないように、この時期はお腹の中を空にして冬眠に備えていくのです。

お腹の中を空にするとはいえ、冬眠にはエネルギーを蓄えておくことが必要です。食べる量が減るこの時期にも、すっぽんの体にはしっかりと脂肪が蓄えられています。
冬眠前の脂肪をしっかりと蓄えている9月~10月。この時期が、脂がのって美味しいすっぽんの旬だとされています。

すっぽんの旬と養殖方法

旬を気にせず食べられるすっぽんの養殖

すっぽんは、冬眠することによって体重が大きく減ってしまいます。冬眠中は餌を全く食べず、体に蓄えている脂肪を使って生きていくため、脂肪が減っている状態です。
この時期のすっぽんは、旬の時期に比べて脂ののりが悪く、季節によって味が大きく変わってしまうことになります。
しかし、ボイラーや温泉水を使って人工的に水温を上げると、冬眠させずに餌を食べさせ続けることができます。この養殖方法を、加温養殖といいます。
次は、そんなすっぽんの養殖方法について見てみましょう。

加温養殖と露地養殖

すっぽんの養殖方法には、加温養殖と露地(ろじ)養殖があります。
露地養殖は、加温養殖のように水温の調整を加えず、天然の環境と同じように冬眠させてすっぽんを育てていきます。
冬眠から目覚めたすっぽんは、冬眠前よりも約1割体重が落ちてしまうため、出荷サイズに育つまで3年~4年と長い時間がかかります。

これに対し、加温養殖では冬眠で体重が大きく減るということがないため、1年~2年程度という早い期間で出荷サイズまで育てることができるのです。
さらに、加温養殖は冬眠による体重の変動もありません。そのため、年中平均して同じ肉質を保つことができます。
すっぽんは、この加温養殖を用いることで、旬を気にせずいつでも食べることができるようになったのです。

旬のすっぽんを美味しく食べるには

いつでも食べられるようになったとはいえ、美味しいと言われる旬のものを一度は食べてみたいという人も多いと思います。では、旬のすっぽんを食べるためには、どんなすっぽんを選ぶといいのでしょうか。

天然物と養殖物の味の違い

旬があるすっぽんは、冬眠を経験する天然物と露地養殖のすっぽんです。
しかし、天然物は市場に出回る数がごく少ないため、旬のすっぽんを探す場合は、露地養殖のすっぽんを探すといいでしょう。

天然物と養殖物というと、養殖物はどうしても味が劣ってしまうようなイメージがあります。そのため、「天然物のすっぽんははなかなか食べられないのか...」とがっかりする人もいるかもしれません。
しかし、すっぽんにおいては天然よりも養殖の方がアクが少なく、肉質も柔らかいため美味しいと言われています。
すっぽんの養殖は、食べさせる餌や環境にこだわりしっかりと研究して行われているため、自然で育ったすっぽんよりもすっきりとした味に仕上がります。そのため、養殖のすっぽんは天然物よりも美味しいとも言われているのです。

旬のある露地養殖のすっぽんを食べよう

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餌や飼育環境にしっかりとこだわりながら、天然物と同じように冬眠を経験させながら育てるのが露地養殖です。

冬眠前のすっぽんは、しっかりと良質な脂がのった旬のすっぽんです。この時期の露地養殖のすっぽんは、いつも変わらず安定した加温養殖とはまた違った味だといいます。好みは分かれますが、この旬のすっぽんが好きという人も多いようです。

いつでも美味しく楽しめる加温養殖のすっぽんは、日常の楽しみに。そして、旬の時期には脂ののった露地養殖のすっぽんを楽しむというのもいいかもしれませんね。

まとめ

養殖方法の発達により、いつでもどこでも食べることができるようになったすっぽん。安定した味をどの季節でも楽しむことができるため、現代では食べたくなったその時がすっぽんの旬だとも言えるでしょう。
体がすっぽんを欲しがったその時に、美味しいすっぽんを楽しみましょう。
さらにすっぽんの美味しさを追求したいという人は、9月~10月に旬のすっぽんをぜひ試してみてくださいね。

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