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すっぽんの甲羅は食べられるの?

すっぽんは、捨てるところが少ない食材として知られています。
すっぽんで食べることができないのは、においが強い膀胱、苦味の強い胆嚢です。ただし、このうち胆嚢は滋養のあるものとして漢方薬として使われることもあります。
そのほか、爪や甲羅も食べられない部位として挙げられます。爪や甲羅は固くて食べることができません。
とはいえ、甲羅というのは厳密にいうと甲羅の固い骨の部分のこと。実は、すっぽんの甲羅はほかの亀の甲羅と違って食べられる部分もあるのです。

すっぽんの甲羅と亀の甲羅の違い

亀の甲羅は食べられない

亀は、外敵や外部からの衝撃を受けると固い甲羅の中に身を隠します。そうすることで、危険から身を守ります。そんな固い部分は食べられそうにありませんよね。実際に、亀の甲羅は固くて食べることはできません。
しかし、実は亀の甲羅とすっぽんの甲羅は少し違います。

亀の甲羅は、背骨と肋骨がドーム型に変形して出来たもので、その表面には鱗板という鱗のようなものが覆っています。亀の甲羅には、六角形の模様が付いているのですが、これが鱗板です。この鱗板は、人間でいう爪のようなもので、固く外部からの衝撃から身を守ってくれます。このように、亀の甲羅は骨と鱗でできているため、固くて食べることができません。

すっぽんの甲羅は柔らかい

亀の甲羅が固くて食べることができないのなら、すっぽんの甲羅も食べることはできないのでしょうか。
実は、すっぽんの甲羅には亀の甲羅とは違う部分があります。
亀の甲羅は触るととても固いのですが、すっぽんの甲羅は触るとぶにぶにと柔らかくゴムのような感触がします。
これは、亀の甲羅が骨の周りを固い鱗板が覆っているのに対し、すっぽんの甲羅の骨の周りは柔らかい皮膚が覆っているからです。
すっぽんの甲羅は、亀の甲羅と違って柔らかいのです。

すっぽんの甲羅は食べられる

すっぽんの甲羅の周りは、ゴムのような弾力性のある皮膚で覆われています。
甲羅を覆う皮膚の材質は、コラーゲンをたっぷり含んだゼラチン質です。
この甲羅の周りの皮膚の部分はエンペラと呼ばれ、さまざまなすっぽん料理に使われる美味しい食材になります。

土台の骨の部分は固いため通常の調理で食べることはできません。ですが、この固い骨の部分は、乾燥させ粉末にして、精力剤にしたり、栄養ドリンクなどの材料に使用されることも多く、捨てずに使用することができるのです。
こういったことから考えると、すっぽんの甲羅は全て食べることができると言っても過言ではないかもしれませんね。

すっぽんの甲羅を使った料理

すっぽんの甲羅を覆う皮膚の部分は食べられます。と、聞いても、どんなふうに食べるのか今ひとつイメージがわかないかもしれません。
そこで、次はすっぽんの甲羅を使った料理を見てみましょう。

すっぽん鍋

すっぽんの甲羅の周りにあるエンペラのほか、甲羅の裏にはこそげきれない肉もついています。
すっぽん鍋を作るときは、切り取ったエンペラや甲羅の部分も一緒に鍋に入れて煮込みます。すると、エンペラのゼラチン質が溶け出して、コラーゲンたっぷりのすっぽん鍋になります。
さらに、甲羅からはとても良い出汁が出ます。甲羅を一緒に煮込むことで、良い出汁が出た味わい深いスッポン鍋になるのです。

湯引き

すっぽんの甲羅の縁にあるエンペラは、鍋のほか湯引きにして食べられることもあるようです。すっぽんで有名なお店では、すっぽん料理のコースの一品としてエンペラの湯引きが出されています。
さっと茹でたエンペラは、コリコリとした食感で美味しいといいます。

まとめ

亀の甲羅は硬くて食べられないから、すっぽんの甲羅も食べられない。そんな風に思っている人も多いようです。でも、すっぽんの甲羅を覆う部分は、コラーゲンたっぷりの美味しい食材なのです。
すっぽん鍋にするときは、美味しい出汁の出る甲羅とエンペラとともに、是非美味しくすっぽんを食べてくださいね。

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