
豚肉に含まれるコラーゲンってどんなもの?
コラーゲンを多く含む食材といえば、すっぽんやフカヒレなどをイメージする人も多いでしょう。しかし、実は豚肉にもコラーゲンがたっぷり含まれています。
トンカツにトンテキ、豚の角煮など、豚肉を使った料理はどれも美味しいものばかり。毎日の食卓に上る豚肉は、私たちの生活に深く馴染みのある食材です。
今回は、そんな豚肉に含まれるコラーゲンについて注目してみましょう。
豚肉にはどのくらいのコラーゲンが含まれているの?
豚足を煮込むと、皮の部分がプルプルとして美味しいですよね。豚足は、コラーゲンがたっぷり入った食材としてもよく知られています。
豚骨のコラーゲンの含有量は、100gあたり7200mgとされています。しかし、豚肉の中でコラーゲンをたっぷり含んでいるのは、豚足だけではありません。そのほかの、コラーゲンが多く含まれる部位と含有量は、以下のようになります。
コラーゲンを多く含む豚の部位とその含有量(mg/100g)
コラーゲンを多く含む部位 | 含有量(mg) |
---|---|
豚足 | 7200 |
豚白モツ | 3080 |
レバー | 1800 |
ソーセージ | 1570 |
スペアリブ | 1460 |
こま肉 | 1190 |
ハム | 1120 |
コラーゲンの1日の推奨摂取量は5,000mgとされていますので、豚足100g分だけで1日に必要な量を充分に補うことができます。
わたしたちが普段よく口にする豚こま肉やソーセージにも、たくさんのコラーゲンが入っているなんて驚きですよね。
豚肉に含まれるコラーゲンの特徴
豚肉に含まれるコラーゲンは、分子が大きい高分子コラーゲンです。
水に溶けにくく、吸収率はあまり高くありませんが、コラーゲンの産生に欠かせない「ヒドロキシプロリン」という成分を多く含んでいます。
さらに、豚肉には、アミノ酸をはじめさまざまな栄養素が含まれています。その中でも、ビタミンB群が豊富です。疲労回復に効果があるビタミンB1や美肌に欠かせないビタミンB2、B6なども多く含まれています。
豚肉を食べることで、コラーゲンだけでなくこういったさまざまな栄養素を一緒に摂ることができるのです。
豚肉に含まれるコラーゲンは太る?
豚肉に含まれるコラーゲンは、魚コラーゲンに比べてなんだかカロリーが高そうなイメージがあります。しかし、実はコラーゲン自体のカロリーは、約3.5kcal/gと魚コラーゲンと変わりません。
ただし、豚足のカロリーは100gあたり230kcal、豚バラ肉のカロリーは386kcalと豚肉は部位によってカロリーの高い部分もあります。
豚肉に含まれるコラーゲンをたくさん摂るために、いつもの食事に豚肉をたっぷりプラスするというようなことをしていると、カロリーが高くなり肥満につながってしまいます。
豚肉に含まれるコラーゲン自体のカロリーは高くありませんが、豚肉を食べることで摂取するカロリーの量には気をつけるようにしましょう。
カロリーを抑えながら豚コラーゲンを毎日摂りたい場合は、カロリーの少ないサプリや健康食品で摂るようにするのがおすすめです。この場合、ビタミンB群などの豚肉に含まれる成分は摂ることができないので、こちらも摂りたい場合は、食事やサプリから意識的に摂るようにしましょう。
まとめ
コラーゲンたっぷりの食材というと、すっぽんやフカヒレを思い浮かべがちですが、こういった食材はなかなか毎日食べることはできません。
これに対し、日頃よく口にする豚肉にもコラーゲンが含まれているなんて嬉しいですよね。美肌をサポートするコラーゲンやビタミンB群を一緒に摂ることができるのも嬉しいところ。
これらの成分は、あの楊貴妃も食べていたと言われるすっぽんにも含まれている成分なんですよ。
コラーゲンたっぷりで美味しい豚肉は、カロリーさえ注意すれば美容の強い味方になってくれる食材です。普段の食事の中でも、おいしくコラーゲンを摂りましょう。